読売新聞:中国南部で「犬肉祭り」…愛犬家ら批判で自粛も

記事要約

中国南部・広西チワン族自治区玉林市で22日、夏至に合わせて住民が犬肉を食べる恒例行事「犬肉祭り」が行われた。ただ、愛犬家らが「動物虐待だ」と現地入りして訴えるなど批判が強まり、地元の政府や飲食店の一部が「自粛」を示す動きも見られた。中国南部などでは、滋養強壮の効果があるとして犬肉を食べる習慣があり、祭りでは例年約1万匹が食用として消費される。今年はペットブームなどで祭りの中止を求める声が高まり、インターネット上の署名活動に国内外の100万人以上が参加した。祭りは予定通り開催され、天津から訪れた愛犬家の女性は犬を救おうと100匹以上を購入したという。一方、同市の住民らの間では「伝統的な食文化。犬はダメで豚や牛はいいというのは納得できない」などと反論する声が相次いだ。

疑問

地元住民でこの慣習に否定的な人はどれほどいるのか。

考え・主張

地元住民がこういった習慣に否定的なら、それに協力して中止を求める運動をするのは別に良いと思うのだが、記事からは、地元住民の多くはこの習慣を肯定的に捉えているように感じられる。そうであれば、外野がとやかく言う問題ではないと思う。日本で鯨を食べる食文化があるように地域に独特の食文化が根付いていることは多い。それによってある動物が絶滅の危機に瀕しているとかであれば、別の視点から抗議をすることはできるかもしれないが、基本的に、その文化を止めるよう圧力をかける権利はないだろう。まあ、他地域の人間がその地域の文化をどう捉えるかはその人の自由ではあるが。極端な話、個人的には、ある地域に食人の文化があったとしても、その文化に地域の人間が納得していて、その地域の中だけで機能するのであれば、外野の人間が口を出すことではないと思う。

その他

特になし。