読売新聞:カモシカ「カパッ、カパッ」、市街地4時間走る

記事要約

11日朝、富山市の市街地に国の特別天然記念物ニホンカモシカが出没し、通報から約4時間後、逃げ込んだビル内の階段で保護された。同署や県教委などによると、市街地に現れたニホンカモシカは体長約1メートルの雄。同市二口町付近で目撃された後、路面電車が走る道路や公園など市街地を移動し、直線距離で約2キロ離れた同市中野新町の3階建てビルに逃げ込んだ。現場に駆けつけた同署員や獣医師らが午前11時半頃、2階と3階を結ぶ階段の踊り場付近にいたニホンカモシカに、吹き矢で麻酔を打ち、ネットをかぶせて捕まえた。その後、富山市教委職員の手で運ばれ、市内の山に放された。富山市ファミリーパーク動物課の担当者は「山から河川敷沿いを移動しながら、市街地近くまで下りてきたのかもしれない」としたうえで、「ニホンカモシカはおっとりした性格だが、不用意に近づくと身を守ろうとして角を向けることがある。近づかない方がいい」と話している。

疑問

カモシカは何故市街地に迷い込んだのか。

考え・主張

ほのぼのとしたニュースにも思えるが、かなり危険なことだとも感じる。以前、山登りに行った際にカモシカを見かけたことがあるが、こちらを見つけた瞬間に颯爽と断崖絶壁を駆けていった。カモシカは、相当な脚力を持っており、もし、その足で蹴られでもしたら大怪我は免れないだろうと思う。野生動物は動物園の動物たちと比べて人に慣れていないのだから、人に危険な行動を起こす可能性も高いだろう。幸い、けが人はいないようだが、あまりこのような事態が多発するのは好ましくない。今回の事態が起きた原因は早々に究明すべきだろう。

その他

特になし。