朝日新聞:就きたい職業、6年で変わった? 小学校卒業生に調査

記事要約

新1年生を対象に毎年「将来就きたい職業」を調べている化学メーカーのクラレが今春、小学校を卒業した子どもに初めて同じ調査をした。同じ世代が1年生だった2009年の結果と比べると「医師」「研究者」をめざす児童が増え、上位の顔ぶれは男女とも大きく入れ替わった。男の子の1位は6年前と同じ「スポーツ選手」、女の子の1位は「教員」が4位から上昇した。男の子は「消防・レスキュー隊」「大工・職人」、女の子は「花屋」「芸能人・歌手・モデル」の順位が下がり、かわって「ゲームクリエーター」や「デザイナー」が上位に入った。

疑問

この違いに時代の影響はどれほどあるのだろうか。

考え・主張

1年生では昔からの子どもがなりたい職業といった感じだが、6年生になると少し現実味を帯びた職業になっているようだ。とはいえ、男子の「スポーツ選手」人気は根強いものがあるらしい。「スポーツ選手」の夢は男子が長く持てる夢であるのだろう。女子に関しては「ケーキ屋・パン屋」、「教員」、「看護師」といった女の子のなりたい職業の代名詞ともいえる存在が6年生でも依然上位に入っている。一方、「芸能人・歌手・モデル」の順位が下がり、「デザイナー」が上がっていることから、そういったものへの憧れは残りながらも、それ自体の夢は諦め、関わることのできる職業を見つけた結果のように感じる。こういったものは子供たちの成長の過程での心境の変化が読み取れる気がして面白い。

その他

特になし。