河北新報:マイナンバーで医療情報 政府、18年度から運用

記事要約

政府は29日、産業競争力会議の会合を開き、国民に番号を割り当てるマイナンバー制度で、加入する医療保険や受診歴などが分かる仕組みを導入する方針を示した。2018年度から段階的に運用を始め、20年の本格運用を目指す。患者情報を一元化して重複診療や処方薬の大量・重複投与を防ぎ、また、サービスを効率化し、医療費抑制につなげる狙い。法改正を含む具体的な制度設計は、15年中に詰める。戸籍や旅券にも20年までにマイナンバーの利用を拡大する予定。国民の不安感が根強い情報流出や、不正利用の対策が課題となる。

疑問

マイナンバーにはどこまでの個人情報が含まれることになるのか。マイナンバー制度の導入は確定なのか。

考え・主張

20年に本格運用というと、予想より早く感じる。それまでに、国民の不安を取り除き、更には、15年中に法改正等の制度設計を整えるというのは、少し無理があるのではないか。これでは、対策不十分な導入となり、導入後、情報流出の被害が続出することを危惧してしまう。マイナンバー導入のメリットはとても大きいものであるが、それを打ち消してしまうほどのデメリットがあっては意味がない。もう少し時間をかけて導入の働きかけをしてほしい。

その他

特になし。